宮沢賢治「グスコーブドリの伝記」
グスコーブドリは、イーハトーブの大きな森のなかに生れました。ある年、森は飢饉におそわれて、大切な穀物も一つぶもできませんでした。お父さんとお母さんはいなくなり、妹のネリも連れていかれてしまいました。ブドリは泣きましたが、与えられた仕事をいっしょうけんめいこなしました。そして、たくさん勉強をして、たくさんの人と出会うのでした。
- 作者: 千葉幹夫,講談社文芸文庫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/07/09
- メディア: 文庫
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ブドリは表層から深層へ進んでいくような形で成長していきますが、彼は彼の原点を決して失うことはありません。それはどの組織に入っても変わらず、どの人間と接しても変わらない部分であり、その結果として得ることが出来たのが、周囲からの信頼であったように思います。