2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

上林暁「禁酒宣言」 

酒が小生の生活を滅しそうなのです。深酒、梯子酒、酔いつぶれ。宿酔の自己嫌悪に陥るたびに、今日から酒を慎もうと思い、孤独に身悶えするのです。一日労作の後の静かな喜び、あの楽しい昔に還るために、断固止めたいと思うのです。けれども、どうにも出来…

石川達三「青春の蹉跌」

生きることは闘争だ。たった一度しかない自分の人生を悲惨なものにしたくない。どのような幸福を選んだところで俺の自由だ。江藤賢一郎の計算はすべて将来に向かっていた。大橋登美子などへは詐術に対する罪の意識より、自分自身への反省がつのった。司法試…