島木健作「黒猫」
絶滅寸前のオオヤマネコは、人間を相手にしても、そこから逃げることはなかった。立ち向かうことすらしなかった。人間の頭上から後肢を持ち上げて小便を引っかけたのである!人間など、彼にとってその程度のものでしかなかったのである――!猫に理想を託した、美学。
昭和文学全集〈第38巻〉島木健作,岡本かの子集 (1954年)
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誰よりも熱心な旅行記の読者は病人にちがいないということを信ずるようになった。
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