中島敦「山月記」
道中の袁「さん」の前に現われた噂の人食虎。あわや踊りかかるかと思われたが、虎はたちまち身を翻して草かげに去った。「あぶなかった・・・」という人の声に、袁さんは叫び声をあげた。「その声は、我が友、李徴子ではないか」。かつて発狂し失踪した親友であった。李徴は刻々と虎になっていくという、自らの異変を語る。そして、かつての自分の愚かさを悔いる。
- 作者: 中島敦
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1994/07/18
- メディア: 文庫
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次世代を作る人間たることを自覚する者は、時々この説話を読んで自戒すべきだと思っています。