川崎長太郎「夜の家にて」
五十のとしまで独身できてしまった川上竹六は、棲家である物置小屋を出て、町端れにある魔窟「抹香町」を目ざした。そこにはひやかしの路すがら、二三度食指が動いた売女がいる。だが、その女「みえ」としては、としをとった不景気な男を、馴染客としたところで仕方がなくて・・・そして十二月の寒い晩のこと、川上の口から絶望の嘆声が聞かれる出来事が起こる。
- 作者: 富岡幸一郎,講談社文芸文庫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/06/11
- メディア: 文庫
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