江戸川乱歩「押絵と旅する男」
蜃気楼を見に行った帰りの汽車内には、客はたった一人しかいなかった。その先客は一見四十前後だが顔じゅうにおびただしい皺があり、そして持っていた荷物は生きた人間が描かれた絵・・・。するとその奇怪な男と目があってしまい、私の体は恐怖を感じる心と裏腹に、どういうわけか男の方に近づいていった。そして、そこで私は夢か幻でもあるかのような、世にも不思議な物語を聞いたのだった。
- 作者: 江戸川乱歩
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1991/11
- メディア: 文庫
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ちなみに私は江戸川乱歩の推理小説も大量に読んでいて、私的ベストは・・・「影男」(ダントツ!)、「魔術師」(ヤンチャな感じが)、「黒蜥蜴」(舞台も見ました)となります。